しいたけの原木栽培

役に立つことと役に立たないことを書きます。

ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow 感想(ネタバレなし)

劇場版、観てきました。
ほんとうに、ほんとうに素晴らしい映画でした。涙と鼻水が止まりませんでした。私がラブライブ!に求めているもの全てがそこに詰まっていました。ラブライブ!を愛し、ここまで追いかけてきて良かったと心の底から思いました。
この映画に問題があるとすれば、そうですね。この感動の源泉となっている場所が「ここ!」と特定できないことです。この作品の背景、歌、ダンスの振付、セリフ、演出など、いたるところに散りばめられたものたちが、有機的に結びつき一本の線となることでここまでの感動がもたらされています。なので、ラブライブ!をよく知らない方にこの魅力を言語化して説明するのはとても難しいです。

閑話休題
映画が終わったあと、私がどうしてこの作品にここまで心を動かされるのか、自分の心と向き合って考えてみました。そうして見えたものについて書き残しておきます。これは今回の劇場版に限らず、ラブライブ!シリーズ全体を通して言えることです。ただ、今回の劇場版では今までに輪をかけてそれを強く感じました。
この映画を観て私の心に強く印象づけられたものは2つあります。それは、この作品に関わる全てのスタッフたちによる、この作品にかける「信念」と「愛」です。

まずは「信念」について。
ラブライブ!のアニメシリーズは非常にメッセージ性の強い作品です。私たちを励まし、勇気づけ、「どんなときでも前向きに人生を楽しんで生きたい」と思わせてくれる、そんなメッセージをいつも強烈に伝えてくれます。
そのメッセージはいつも、言葉にしてしまえば非常にシンプルなもの。今回の劇場版も例外ではありません。しかし、そんなシンプルな言葉だけでここまで心を動かすことはできませんよね?
ラブライブ!では、そのメッセージを伝えるために2時間の映画を作ります。ストーリー、歌詞、振付、演出など、作品のあらゆる要素がそのメッセージのためにあります。
全ての要素がメッセージを媒介につながっている。それが、個々の要素が持つ魅力に留まらず、全てが一本の線として繋がり共鳴しあうことによる一段上の感動を生み出しています。
それだけのことができるのも、スタッフたちがそのメッセージを心の底から信じているからこそだと思うのです。だからこそそのメッセージは迫真のものとして私たちに伝わり、私たちを突き動かすのでしょう。

つぎに「愛」について。
この映画を観た人であれば、本作がたくさんの「愛」で満ちあふれた作品であることに誰もが同意することでしょう。
沼津への愛。スクールアイドルへの愛。夢を叶えられなかった者への愛。旅立つ者から残された者への愛と、その逆。
こうした数々の愛は、セリフだけでなく、背景画、歌詞、振付など、作品のあらゆる要素を尽くして色彩豊かに表現されています。スタッフが作品に対し尋常ではない愛をもって制作に取り組んでいることを、あらゆるシーンから感じ取ることができます。
スタッフというのは、制作スタッフだけではありません。キャストが作品の感想を語る様子が私はとても好きです。キャストがここまで興奮して作品への愛を語るコンテンツが他にあるでしょうか?
作品への愛というのは、目には見えないものですが視聴者に確実に伝わるものです。全てのスタッフがこれだけの愛をもって制作に取り組んでいるからこそ、私たちファンも愛をもってそれに応えたくなるのでしょう。

感想は以上です。これまでのラブライブ!シリーズを愛してきた人であれば、歴代でも最高クラスの感動を体験できることを保証します。安心して観に行きましょう。
最後になりますが、劇中歌「Hop? Stop? Nonstop!」の歌詞を引用して締めとします。

Aqoursの9人 + 9人の
「みんながね!大好きだ!」
この作品に関わるスタッフの
「みんながね!大好きだ!」
この作品の魅力を一緒に語り合ってくれるファンの
「みんながね!大好きだ!」